ラスベガス・サンズ(LVS)分析 ~マリーナベイ・サンズの会社~

こんにちは。

今回はマリーナベイ・サンズで有名なLas Vegas Sands(ラスベガス・サンズ)について分析します。

この会社についてはマリーナ・ベイサンズを作った会社で、日本のカジノ誘致でも名乗りを上げていたというくらいしか知りませんでしたが、カジノの会社の収益はすごそう…というミーハーな気持ちでもう少し詳しく調べてみました。

結論としては、景気に影響されすぎる銘柄ということが分かり、安易に買うのは危険すぎる…です。

現時点では中華圏に依存した収益構造になっているので、景気後退期だけでなく今回のようなコロナウイルスも影響が色濃くでそうですね。

では以下で詳しく見ていきましょう。

Las Vegas Sands(ラスベガス・サンズ)とは?

Las Vegas Sands(ラスベガス・サンズ)の概要

カジノをはじめ、ホテルやコンベンションセンター(展示会や会議を行うことを主な事業とする複合施設)を運営する企業です。

2019年の売上は137.4億ドル(約1.5兆円)で世界最大規模ではありますが、2位のMGMは129億ドル(約1.4兆円)で僅差。

カジノ産業は2018年のデータになりますが世界で約1,100億ドル(約12兆円)規模と言われているのでこの企業たちの2強というかんじでしょうか。

現時点でLas Vegas Sands(ラスベガス・サンズ)の事業展開地域は、ラスベガス・マカオ・シンガポールですが、日本のIR開発にも参入を目指す方針を表明しています。

日本経済新聞記事「米カジノ大手、日本版IR、横浜を優先的に検討」

事業部門はカジノ・ホテル・商業施設・その他(レストラン&コンベンション)と4つに分けられて、2019年はカジノ事業からの収益が71.5%と事業の大半割合を占めています。

ちなみに、ホテルは17.6%、商業施設は7%、その他は15.1%

事業の7割を占めているカジノ事業の収益を地域別で見てみると1位はマカオ68.16億ドル、2位シンガポール21.78億ドル、3位アメリカ6.43億ドルと、アジアが圧倒的な存在感を示しています。

マカオは4つの統合型リゾートを運営していて収益が約69.4%と一番大きく、2位のシンガポールの統合型リゾートはマリーナベイ・サンズの1つだけで、約22.2%の収益をあげています。

一方で、本国のアメリカでは2つの統合型リゾートを運営していますが、収益に占める割合は8.4と大きくありません。

以上のことから、Las Vegas Sands(ラスベガス・サンズ)の事業の大半はカジノに依拠していて、且つマカオやシンガポールなど中華圏を中心としたマーケット頼りであることが分かります。

<参照URL>
Las Vegas Sands 10-K 2019

macrotrends Las Vegas Sands

macrotrends MGM

Las Vegas Sands(ラスベガス・サンズ)株は景気に大きく作用される

事業構造上、景気に大きく左右される景気敏感株です。

ラスベガズ・サンズは、カジノだけでなくホテルや商業施設、コンベンションセンターなどに力を入れて拡大していこうとしているものの、カジノ事業への依存度が高い現状は変わっていません。

カジノは娯楽なので景気後退期に弱く、業績悪化や株価の下落に影響してきてしまいます。

Las Vegas Sands(ラスベガス・サンズ)の基本データ

Las Vegas Sands(ラスベガス・サンズ)の詳細

社名:     Las Vegas Sands Corp

ティッカー:  LVS

市場:     NYSE

上場日:    2004/12/15

決算期:    12月末

時価総額:   51,503百万ドル

売上高:    13,739百万ドル

営業利益:   4,230百万ドル

純利益:              2,698百万ドル

PER:     20.81倍

PSR:     3.78倍

※2020/2/21時点

Las Vegas Sands(ラスベガス・サンズ)の株価チャート

Trading Viewより

2004年の上場以降のLVS株価チャートにS&P500のチャートを合わせています。

リーマン・ショック後の急落は凄まじいものです。笑

ピーク時の株価は2007年の約139ドルですが、2008年と2009年は世界経済の影響を受け、赤字になったことから株価が大暴落しました。

2009年3月には約2.27ドルとトンデモナイ株価になり、99%暴落です。

Las Vegas Sands(ラスベガス・サンズ)の財務データ

売上高・営業利益・純利益・営業利益率

 

リーマン・ショック後の2009年は赤字となりましたが、そのあとは徐々に回復してきました。

2014年以降は収益は横ばいで推移しているものの、営業利益率は20%近辺で推移していて安定しています。

CF(キャッシュフロー)

 

リーマン・ショック後の2009年や2010年はフリー・キャッシュフローがマイナスとなりましたが、そのあとはプラスで推移しています。

ペンシルベニア州にあった統合型リゾートを2019年に売却完了させたことで、売却益として5.56億ドルのキャッシュが入っています。

agb Asia Gaming Briefによるとこの事業の売却は日本のIR事業に向けてキャッシュを持つことを目的にしていると書いています。

日本のカジノを本格的にLVSが主導することが決まれば、多額の投資キャッシュ・フローが発生しそうですね。

EPS(1株あたりの利益) / ROE(自己資本利益率)/ 発行株式数の推移

リーマン・ショック時はROEも下がっていますが、2011年から回復して平均20%以上で推移しています。

自社株買いを行っていますが、それほど大きくはないですね。

配当 / 配当性向 / 増配率

2012年より配当を開始し、8年連続増配です

しかし配当性向が100%を上回っていることが何回もあるのでその点が少し気になりますね…。

考察

今回はLas Vegas Sandsのビジネスモデル収益力を分析してみました。

直近配当利回りは4.82%と高いので、インカムゲインを目的に保有する選択肢も悪くないと思いますが、リーマン・ショック時などの景気後退期にトンデモナイ株価の下落を見せているので、買うタイミングには慎重にならざるを得ない銘柄ですね。

2019年の香港問題と、2020年のコロナウイルスの問題で、稼ぎ頭であるマカオとシンガポールの収益が悪化しそうなので現時点で買うのは少し怖いです。

買うとしても下落局面で購入し、長期保有というやり方がいいのかもしれません。

今回もお読みいただきありがとうございます。

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