米国株いつ買えばいいの?!を考えてみた

こんにちは。

コロナウイルスを発端とした世界同時株安を受けてダウは現時点で高値から約35%の下落率となり、株式投資家たちの中には含み損を抱えている方も多いと思います。

主要指数は軒並み30%以上もの下落をしていることから今の株価はバーゲンセールだと私の周りの方々は買い増しされています。

確かにPERも下落し以前のような割高感はなくなってきたものの、コロナウイルスがまだ終息していない状況で果たして本当に今がバーゲンセールの時期なのか少し考えてみました。

私の中での結論は、「コロナウイルスの感染拡大が終息すること」且つ「アメリカ企業に潜む財務問題が健全だと思えること」が満たされない限り株購入は一旦見送ることとします。

理由をそれぞれ説明していきます。

米国株いつ買えばいいの?!

コロナウイルスの感染拡大が終息する

今のところ終息の兆しは現れず、有効な治療薬が見つかったわけではないと認識しています。

昨日の3/20金曜にはニューヨーク州で外出禁止令が出ました。いよいよアメリカにも大きな影を落としているようですね。。

友人がニューヨークで働いていますが、ここ数週間はずっと自宅勤務なのでほとんど外に出ていないと言っていました。

いつ終息するのか誰にも分かりませんが、ここで言うコロナウイルスの感染拡大が終息するとは、感染数が徐々に減りだす、有効な治療薬が見つかるなどで出口が見えだすこととしたいと思います。

アメリカ企業に潜む財務問題

コロナウイルスの影響で人の行動が制限され、サービス業から製造業まで幅広く企業活動に影響を与えています。

Appleは中国以外の全ストアを3/27まで一時的に閉店することとなりましたし、各国では外出制限が発令されていることから地域によっては飲食業やホテル業なども営業停止をしています。

このように企業活動に多大な影響を及ぼしているため、FRBは緊急利下げを発表し金利をゼロに引き下げ大規模な国債購入を発表し量的緩和の再開を明示しました。

FRBは前年から短期国債に限り購入していましたが、コロナウイルスの影響で3月13日から1カ月間長期国債にも購入対象を広げるとのことです。

コロナウイルスが終息に向かうことになれば、このようなFRBによる刺激策を追い風に株を拾っていこうと考えていましたが、YUTAの米国株投資ブログさんの記事を読んで「待った」をかけました。

米国株を買うタイミングを考え直しました。

以下、自分の中でポイントだと思ったことをざっくりとまとめてみました。

ハイイールド債スプレッドの上昇懸念

上記のグラフは米企業のハイイルード債のスプレッドチャートです。3/20日時点では9.82%となっています。

リーマンショック時の2008年11月に最高値を付けていて19.88%を記録していますので、現在はその半分くらいでしょうか。

2001年のITショック時と同じ水準くらいとなっています。

スプレッドは、ハイイールド社債を発行する企業が支払う金利と国債(通常は米国債)の差分、つまり上乗せ金利です。スプレッド水準は発行企業の信用力(借金の返済能力)と市場の需給環境(流動性)を表します。

これをチェックする理由は、中小企業の返済能力を確認するためです。

企業の業績悪化が懸念されると社債が売られるため利回りが上昇し、資金を備えていないような企業は資金繰りが厳しくなります。

それにより、レイオフが多数発生し失業率が上昇、倒産件数も増加し、たとえコロナウイルスが終息してもリセッション入りして長い株価の低迷が来るかもしれません。

2019年からFRBは短期国債を大量購入していた理由は米企業の資金繰り悪化か?

以下の記事にあるようにFRBは月600億ドル(約6兆5千億円)の短期国債購入を2019年の10月より行っています。

日経2019.10.12 FRBが資産購入再開、金利安定へ短期債月600億ドル

市場では売却の応募が殺到しており、現金の必要性が急速に増加していることから何らかの支払いに迫られている企業が多いことが推測できますね。

支払いに問題がある企業、要は返済できない企業が多いということは上記で説明したように失業率と倒産件数の増加につながりかねないことを示唆しています。

レポ金利の急上昇

レポ金利の急上昇が2019年の9月に起きたことは記憶に新しいと思います。zerohedgeの記事でも、頻繁にレポ市場のことが記事になっていました。

zerohedge 10/18/2019 Fed’s Second Not QE T-Bill POMO is 4.8 Oversubscribed.

Twitterにもつぶやいていたのにすっかり忘れてました…。

https://twitter.com/mei_t_21/status/1185229630002712577

レポ金利の上昇からも企業の現金の必要性が増加していることが分かるので、債務問題を抱えている企業が多いことが推測できます。

2019年のレポ金利の急上昇は米中貿易戦争による企業業績の悪化により現金需要が増えたようですが、今回のレポ金利の急上昇はコロナウイルスによる企業業績の悪化によるものです。

実はアメリカ企業の利益は伸び悩んでいた?!

2010年代のアメリカ企業全体の税引き前の利益は2014年までをピークに横ばいとなり上昇していません。

上記のグラフはアメリカの税引き前利益とS&P500を比較したものです。

赤の税引き前利益が横ばいにもかかわらず、S&P500の上昇は異常に見えてしまいますね…。

zerohedge 12/18/2019 Are Profit Margins Really Plunging? Goldman Responds to Zero Hedge

このことについてもTwitterでつぶやいていたにもかかわらずすっかり失念…。

https://twitter.com/mei_t_21/status/1214147225938345985

このように利益が増えていないにもかかわらず、S&P500などの指数が上昇した理由をYUTAの米国株投資ブログさんは「GAFAと呼ばれる一部の巨大企業の成長」「低金利による株への評価額の上昇」「低金利のため自社株買いが増加したこと」とブログの中で書かれていました。

これらの情報からコロナウイルスが始まる前から実はアメリカ企業は厳しくなりつつあったのではないかと想像できます。

それに追い打ちをかけたのが今回のコロナウイルス。

たとえコロナウイルスが終息したとしても、V字回復を望めるかというと少し状況が厳しいのかなと思いました。

まとめ

冒頭で株を新しく購入するのは「コロナウイルスの感染拡大が終息すること」且つ「アメリカ企業に潜む財務問題が健全だと思えること」の2つを挙げましたが、後者の財務問題が健全だと思えることは何をもって思えるかまだ調べる余地がありそうです。

とりあえず、十分下げ切ったと肌感覚で感じるのではなく、データを見ながら景気後退期にも強い銘柄を探っていくことになりそうです。

今回もお読みいただきましてありがとうございました。

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