今回は米国株投資初心者の私が、株を購入する前にここは必ずチェックするよ〜と言うポイントをご紹介したいなと思います。
まだ初心者のため、ベテラン投資家の方々で「ここも見た方がいいよ〜」とか「この部分は見なくてもいいんじゃないかな」などアドバイスあればぜひ教えてください!
では、早速いきましょう。
Contents
はじめに
まず初めて投資を考えたときに私が直面した問題は、、
・倒産するような企業の株は絶対につかみたくない
・長期的にみて成長する企業の株を買いたい
・いろいろなデータや指標などの情報があるけど何をみたらいいんだ
でした。
同じような問題に直面していらっしゃる方いるんじゃないでしょうか?
(私だけじゃないはず…そう思いたい。。)
この記事ではそんな問題を抱えている方の問題解決のヒントとなり、それと同時に財務データを読むことで納得して企業を判断できるようになってもらえたらいいな〜と思っています。
で、私の米国株投資スタイルは、長期的に株を保有し資産を運用していくことなので、短期的な株価の上下を観察するのではなくチェックするポイントは、
・順調に収益を上げ、長期的な成長も見込める企業かどうか
・しっかりした財務体質を築いているのかどうか
・配当がある企業は、配当維持が継続できるのかどうか
です。
株を購入する際に、最初に調べがちな株価、チャートの動きなどはこれらをチェックした後に見るのでもいいんじゃないかなと個人的には思っています。
(あくまで個人の意見です…!)
では、これらはどこでチェックして、それぞれの意味はどう捉えたらいいのかということを以下で一緒にみていきましょう!
投資初心者がチェックすべき企業の財務ポイント
データを見るにあたって、「モーニングスターUS版」と「マネックス証券の米国株銘柄スカウター」「macrotrends」を主に使います。
この3つで情報が不足する場合は企業のウェブに行って、IR情報から直接レポートを見てチェックします。
①業績
売上高・営業利益・純利益・営業利益率
収益をしっかり稼ぐ企業なのか、利益はきちん残っているのかどうか企業の基礎体力を売上・営業利益・純利益・営業利益率というデータから見ていきます。
今回は分かりやすくAppleのデータを使って説明していきたいと思います。



ここでは2007年以降のデータが見れます。売上高・営業利益・当期利益において少し横ばいの年もあるものの順調に推移していることが分かりますね。
そしてその下のグラフは営業利益率とありますが、これは営業利益 ÷ 売上高 × 100で表される指標です。一般的に数値が大きいほど本業の収益性が高いと判断できます。
業界によってこの営業利益率は差がありますが、日本を代表する企業のトヨタは約8.2%、ユニクロのファーストリテイリングは約11.2%です。
Appleは24.6%となっているので、かなり優良企業かも?という一つ長所を見つけることができました!
部門別売上高

部門別売上高ですが、円グラフで図を作ってくれているのでパッと見ただけでiPhoneが一番の稼ぎ頭なんだなってことがわかると思います。
地域別構成比

②BS(貸借対照表)とPL(損益計算書)から企業の健全性をチェック
次に企業の経営の健全性をチェックしていきます。企業の一番のリスクは手元の資金がなくなってしまうこと。
とにかく資金は企業の生命線なのでここのチェックは大事だと思ってます。
⑴Current Ratio(流動比率):短期的な支払い能力をチェック / BS(貸借対照表)

⑵Debt to Equity Ratio(負債比率)企業の返済能力をチェック/ BS(貸借対照表)
一般的に負債比率が低いほど返済余力が高く、財務の安定性が高いと見ることができます。

⑶Interest Coverage Ratio(インタレストカバレッジレシオ)企業の金利負担能力をチェック / PL(損益計算書)

③CF(キャッシュフロー)から企業のお金の流れをチェック
企業の一連のビジネス活動の結果生じたお金の流れを表すのがキャッシュフロー計算書。ここから企業のキャッシュインとキャッシュアウトを捉え、企業の事業活動の良し悪しを把握することを目的とします。
その中で特にチェックするのは、営業CF・投資CF・フリーCFの3つ。


④EPS(1株当たりの利益)、 ROE(自己資本の収益率)・ROA(総資産の収益率)
EPS(1株当たりの利益)の伸びを見る
企業の成長性を分析する際の指標の一つで、1株に対しての当期純利益がいくらあるのかを表します。
もう少し詳しくいうと、株主が持つ1株について一会計期間における企業の成果を示し、前期以前のものと比較することでその企業の成長性や収益性を分析できます。そのため値が大きいほど良いとされます。
これを調べるときはmacrotrendsを参考にしています。
上記は、2006年以降のAppleのEPSの推移を表したチャートです。順調に上昇していることが分かりますね。
こちらはモーニングスターUS版のデータですが、3年分しかEPSが載っていないので少し物足りない感じです。
ROE(自己資本収益率)&ROA(総資産収益率)
ROE(自己資本収益率):自分が投資したお金を効率良く使って稼いでいるかをチェック
まず、ROEから。ROEは自己資本に対してどれだけの利益が生み出されたのかを示す指標です。
ROE(%) = 当期純利益 ÷ 自己資本 × 100
企業が自己資本をいかに効率的に運用し利益を生み出したかを表すもののため、株主側からすると自己資本利益率が高い会社は「自分が投資したお金を使って効率よく稼いでいる会社」であると見ることができます。
逆に、自己資本利益率が低い会社は「経営効率の悪い会社」である判断され、投資家からのお金も集まりにくくなります。
投資家からするとROE20%あたりで推移している企業はレバレッジをうまく活用しながら収益を生み出しているという判断になるので優良企業と言われることが多いです。

ROA(総資産収益率):資産全体を使っていかに効率的に利益を生み出せているかチェック
総資産(自己資本+他人資本である負債)に対してどれだけの利益が生み出されたのかを示す指標です。
ROA(%) = 当期純利益 ÷ 総資産 × 100
ここから企業が総資産をいかにうまく使って利益を生み出しているかが確認でき、ROAが高いほど効率的に利益を生み出せている会社であると言えます。
一般的に、ROAが5%が超えていると優良企業であると判断されるものの、業種によって基準が変わってくるため、ROAを分析する際は同業種の水準と比較することが大切です。
こちらも同様にmacrotrendsが時系列でデータを載せてくれていますので、参考にしてみてください。
ROEとROAに関しては、モーニングスターでも上記のようにデータが見れます。
⑤配当/配当性向/増配率
配当を目的として投資する場合は大事なチェックポイントですね。
上記データはマネックス証券の銘柄スカウターで確認することができます。
棒グラフにしてくれているのでぱっとみて分かりやすいですね。
配当利回りや配当性向も市場全体と比べてどこの位置にいるのか視覚的にわかるようになっています。
長い期間で配当金や配当利回りなどをみたい方は、macrotrendsのDividend Yield Historyだとチャートにしてくれているのでぱっと見て確認することができます。
しかし配当性向と増配率は自分で計算するしか無さそうですね。。今のところグラフにしてくれていサイトは見つけられていません。
もし、いいサイトがあれば教えていただけると助かります!
まとめ