米国株投資初心者がチェックするべき5つのポイント(財務データから見る)

みなさん、こんにちは。
今回は米国株投資初心者の私が、株を購入する前にここは必ずチェックするよ〜と言うポイントをご紹介したいなと思います。

まだ初心者のため、ベテラン投資家の方々で「ここも見た方がいいよ〜」とか「この部分は見なくてもいいんじゃないかな」などアドバイスあればぜひ教えてください!
では、早速いきましょう。

はじめに

まず初めて投資を考えたときに私が直面した問題は、、

・倒産するような企業の株は絶対につかみたくない

・長期的にみて成長する企業の株を買いたい

・いろいろなデータや指標などの情報があるけど何をみたらいいんだ

でした。
同じような問題に直面していらっしゃる方いるんじゃないでしょうか?
(私だけじゃないはず…そう思いたい。。)
この記事ではそんな問題を抱えている方の問題解決のヒントとなり、それと同時に財務データを読むことで納得して企業を判断できるようになってもらえたらいいな〜と思っています。
で、私の米国株投資スタイルは、長期的に株を保有し資産を運用していくことなので、短期的な株価の上下を観察するのではなくチェックするポイントは、

・順調に収益を上げ、長期的な成長も見込める企業かどうか

・しっかりした財務体質を築いているのかどうか

・配当がある企業は、配当維持が継続できるのかどうか

です。
株を購入する際に、最初に調べがちな株価チャートの動きなどはこれらをチェックした後に見るのでもいいんじゃないかなと個人的には思っています。
(あくまで個人の意見です…!)
では、これらはどこでチェックして、それぞれの意味はどう捉えたらいいのかということを以下で一緒にみていきましょう!

投資初心者がチェックすべき企業の財務ポイント

データを見るにあたって、「モーニングスターUS版」と「マネックス証券の米国株銘柄スカウターmacrotrends」を主に使います。
この3つで情報が不足する場合は企業のウェブに行って、IR情報から直接レポートを見てチェックします。

①業績

売上高・営業利益・純利益・営業利益率

いい株を見つけるためには、会社の業績チェックはまず最初にしたいところ。

収益をしっかり稼ぐ企業なのか、利益はきちん残っているのかどうか企業の基礎体力を売上・営業利益・純利益・営業利益率というデータから見ていきます。

今回は分かりやすくAppleのデータを使って説明していきたいと思います。

こちらはモーニングスターのデータですが、緑の枠で囲ったところが売上・営業利益・営業利益率・純利益です。
exportをクリックすると、全てのデータをexcelファイルで確認することができるので、自分好みのグラフを作れるので便利ですね。

 

こちらはマネックス証券の銘柄スカウター。
モーニングスターと違って、すでにグラフを作成してくれているのでめんどくさい方はこちらのサイトの方が便利ですね。

ここでは2007年以降のデータが見れます。売上高・営業利益・当期利益において少し横ばいの年もあるものの順調に推移していることが分かりますね。

そしてその下のグラフは営業利益率とありますが、これは営業利益 ÷ 売上高 × 100で表される指標です。一般的に数値が大きいほど本業の収益性が高いと判断できます。
業界によってこの営業利益率は差がありますが、日本を代表する企業のトヨタは約8.2%、ユニクロのファーストリテイリングは約11.2%です。
Appleは24.6%となっているので、かなり優良企業かも?という一つ長所を見つけることができました!

部門別売上高

次にチェックしたいのが、部門別売上高。
どのセグメントがその企業の稼ぎ頭なのかをチェックします。
こちらは、マネックス証券の銘柄スカウターのデータです。

部門別売上高ですが、円グラフで図を作ってくれているのでパッと見ただけでiPhoneが一番の稼ぎ頭なんだなってことがわかると思います。

その下の業績推移というところをみると、iPhoneへの依存から脱却することを投資家たちから突き付けられていたティムクックCEOの努力が実り、2019年度は前年に比べてiPhoneの売上高が下がり、伸ばしたいServiceの売上高が伸びていることがひと目見ただけで分かりますね。
ここからAppleが目指すサービス中心の企業へとうまくシフトして行けてるのかなと理解できると思います。

地域別構成比

ここまでは正直見なくてもいいのかもしれません。
しかし、事業によっては海外の売上の方が大きい企業もたくさんあると思います。
気になる人は企業のウェブに行って、IR情報の10-Kをみると良いでしょう。
上記は以前ブログでAppleの企業分析をしたときに作ったグラフです。
半数以上はアメリカ本土であるもののヨーロッパや中国、日本も大事なマーケットであることがわかります。

②BS(貸借対照表)とPL(損益計算書)から企業の健全性をチェック

次に企業の経営の健全性をチェックしていきます。企業の一番のリスクは手元の資金がなくなってしまうこと。
とにかく資金は企業の生命線なのでここのチェックは大事だと思ってます。

⑴Current Ratio(流動比率):短期的な支払い能力をチェック / BS(貸借対照表)

短期的な支払い能力を表し、1年以内に支払わなければならない流動負債は1年以内に現金化する流動資産で賄うべきであるという考えに基づく比率です。
流動資産が流動負債を上回っている=流動比率が100%以上であるということは、短期的な支払能力が支払義務をまかなって余りあるということを意味し、支払余力があると考えます。
しかし毎度毎度この計算をしていられないので、モーニングスターUS版でチェックしてます。
上記もAppleの流動比率(Current Ratio)のデータを引っ張ってきました。
Latest Qtrのところに1.60と記載があるので十分な現金があると判断できますね。

⑵Debt to Equity Ratio(負債比率)企業の返済能力をチェック/ BS(貸借対照表)

企業の返済余力や安全性を表す指標です。
一般的に負債比率が低いほど返済余力が高く、財務の安定性が高いと見ることができます。
逆に負債比率が高い企業ほど財政的基盤が不安定で、不況時の抵抗力が弱くいったん金利が上昇すると業績は一気悪化します。
一般的にD/E Ratioが3以下が標準水準、少ないほど安定しています。
上記もAppleのデータですが、1.04と優秀ですね。
言うことがありません。

⑶Interest Coverage Ratio(インタレストカバレッジレシオ)企業の金利負担能力をチェック / PL(損益計算書)

上記のD/E Ratioで「おやっ」と思ったならば、この⑶のインタレストカバレッジレシオをチェックしてみます。
この指標は企業の金利負担能力を知るための比率で、企業の信用力を判断するときに利用される指標です。
インタレストカバレッジレシオは、営業利益が支払金利の何倍あるかを示すため、倍率が高いほど債権者である企業にとっては安全であると考えられます。
IC2,3くらいが標準で、1以下やマイナスは要警戒。
本業が赤字で利子を払えなくなった最近のホワイティング・ペトロリアムは原油安が深刻になる前から既にインタレストカバレッジレシオの指標において1を下回っており、利息を支払う分の営業利益を生み出せていなかったようでした。。
こちらも同じくモーニングスター(US版)でデータが確認できます。
上記もAppleのものです。直近の数字は20.52なっているのでかなり余裕ですね。

③CF(キャッシュフロー)から企業のお金の流れをチェック

企業の一連のビジネス活動の結果生じたお金の流れを表すのがキャッシュフロー計算書。ここから企業のキャッシュインとキャッシュアウトを捉え、企業の事業活動の良し悪しを把握することを目的とします。
その中で特にチェックするのは、営業CF・投資CF・フリーCFの3つ。

営業CF:本業を行った結果に、手元のお金がいくら増えたか(あるいは減ったか)がわかる項目です。この項目がプラスの企業は、事業が順調と判断でき、逆にマイナスの企業は、本業で苦戦しており、現金不足で苦しんでいることがわかります。

 

投資CF:固定資産や株、債券などの取得や売却をした時の現金の流れを表します。営業活動を行っていくためには、設備投資などが必要なため、この項目がマイナスの企業が一般的には多いです。逆にプラスの場合は、会社が持っている設備や、株、債券などを売った金額が投資分を上回っていることを示しています。

 

フリーCF:企業が事業活動で稼いだお金のうち、自由に使える現金がどれだけあるかを示すもの。
フリーキャッシュフロー = 営業キャッシュフロー - 投資キャッシュフローで求めます。
自由に使えるフリーキャッシュフローがあってはじめて、会社は借入金の返済や株主への配当、事業拡大のための投資が可能になります。そのため、フリーキャッシュフローが多い企業ほど経営状態が良好だと判断されます。
モーニングスターでは上記のように数値で一覧で確認することができます。
ここからグラフを自分で作成しても良いですが、以下でマネックス証券の銘柄スカウターがグラフを作成してくれているのでそちらでも確認できます。
営業CFマージンは以下の式で計算できるので必要な人はその点もみると詳しく企業分析ができると思います。
営業キャッシュフロー・マージン=営業キャッシュフロー÷売上高
たまに営業利益率はすごく悪いのに、営業CFマージンは逆にとってもいいって言う企業あるので見れるのであれば見た方がベターでしょうか。

④EPS(1株当たりの利益)、 ROE(自己資本の収益率)・ROA(総資産の収益率)

EPS(1株当たりの利益)の伸びを見る

企業の成長性を分析する際の指標の一つで、1株に対しての当期純利益がいくらあるのかを表します。
もう少し詳しくいうと、株主が持つ1株について一会計期間における企業の成果を示し、前期以前のものと比較することでその企業の成長性や収益性を分析できます。そのため値が大きいほど良いとされます。
これを調べるときはmacrotrendsを参考にしています。

上記は、2006年以降のAppleのEPSの推移を表したチャートです。順調に上昇していることが分かりますね。

こちらはモーニングスターUS版のデータですが、3年分しかEPSが載っていないので少し物足りない感じです。

ROE(自己資本収益率)&ROA(総資産収益率)

ROE(自己資本収益率):自分が投資したお金を効率良く使って稼いでいるかをチェック
まず、ROEから。ROEは自己資本に対してどれだけの利益が生み出されたのかを示す指標です。
ROE(%) = 当期純利益 ÷ 自己資本 × 100
企業が自己資本をいかに効率的に運用し利益を生み出したかを表すもののため、株主側からすると自己資本利益率が高い会社は「自分が投資したお金を使って効率よく稼いでいる会社」であると見ることができます。
逆に、自己資本利益率が低い会社は「経営効率の悪い会社」である判断され、投資家からのお金も集まりにくくなります。
投資家からするとROE20%あたりで推移している企業はレバレッジをうまく活用しながら収益を生み出しているという判断になるので優良企業と言われることが多いです。

手で計算していかなくともmacrotrendsが時系列でデータを載せてくれていますので、参考にしてます。
しかし、ROEが高いのは「自己資本が小さい可能性がある」のでROAと見比べてみることが大事。
ここのが乖離が大きければ、レバレッジに依存していることが分かります。

 

ROA(総資産収益率):資産全体を使っていかに効率的に利益を生み出せているかチェック
総資産(自己資本+他人資本である負債)に対してどれだけの利益が生み出されたのかを示す指標です。
ROA(%) = 当期純利益 ÷ 総資産 × 100
ここから企業が総資産をいかにうまく使って利益を生み出しているかが確認でき、ROAが高いほど効率的に利益を生み出せている会社であると言えます。
一般的に、ROAが5%が超えていると優良企業であると判断されるものの、業種によって基準が変わってくるため、ROAを分析する際は同業種の水準と比較することが大切です。

こちらも同様にmacrotrendsが時系列でデータを載せてくれていますので、参考にしてみてください。

ROEとROAに関しては、モーニングスターでも上記のようにデータが見れます。

⑤配当/配当性向/増配率

配当を目的として投資する場合は大事なチェックポイントですね。

上記データはマネックス証券の銘柄スカウターで確認することができます。
棒グラフにしてくれているのでぱっとみて分かりやすいですね。
配当利回りや配当性向も市場全体と比べてどこの位置にいるのか視覚的にわかるようになっています。

長い期間で配当金や配当利回りなどをみたい方は、macrotrendsのDividend Yield Historyだとチャートにしてくれているのでぱっと見て確認することができます。
しかし配当性向と増配率は自分で計算するしか無さそうですね。。今のところグラフにしてくれていサイトは見つけられていません。
もし、いいサイトがあれば教えていただけると助かります!

まとめ

以上、私が米国企業に投資する前にチェックしているポイントを書いてみました。
今回ご紹介したのは財務的な数値から企業を見る際にチェックするポイントですが、企業の業績に影響を与えるものはこのような定量情報だけでなく、ファンダメンタルズなどの定性情報も大事なのでそう言った情報はググって調べてみると良いと思います。
企業がIR情報の中で発表していることもありますが、ロイターやBloombergなどでたくさん情報が出てくるので見つけやすいと思います。

 

また、このサイトの情報は使いやすいよ、見やすいよ〜などあればぜひ教えて下さい。

 

ではでは!

今回もお読みいただきましてありがとうございました。

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