こんにちは。
今回はAppleのQ2’2020の決算が先日発表されたのでそれについて自分なりにまとめてみたいと思います。
ティム・クックCEOの声明より「COVID-19が前例のない世界的な影響を与えたにもかかわらず、Appleはサービスの過去最高の記録とウェアラブルの好調もあいまって、今期成長したことを誇りに思っています。」とあったように今期のAppleはコロナウイルスの状況下でも非常に堅調でした。
コロナの流行はGAFAMどの企業にとっても大きなネガティブ要因にはなっておらず、インターネットを中心とした社会生活が進むばかりですね。
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サービスの売上高過去最高の133億ドルに
強すぎますよ、アップルさん…。おいてかないで〜(´⊙ω⊙`)
正直、Appleのサプライチェーンは中国がメインだし、コロナウイルスの影響で一部工場の稼働停止などのニュースも流れてきていたので今回の決算をもっとネガティブに見ていましたが、予想以上に好調な決算が発表されて驚きでした。
特にサービス部門は巣篭もり需要を追い風に過去最高の133億ドルに到達。
前回Appleについて企業分析した記事「Apple(AAPL)の分析~みんな大好きアップル社〜」にも記載しましたが、Appleはデバイスメーカーからそのデバイスの利用者にサービスを提供する企業に着々と転身していることが今回の決算からも分かり、企業の魅力はましてく一方です。
来期の決算は、サービス部門が牽引したとしても長期にわたるショップの閉鎖や中国のサプライチェーンの問題からも少しばかり苦しいのかなと素人なりに想像していますが、今期の数字を見る限り大きな影響を及ぼさないかもしれません。
ちなみにAppleは通常は四半期予測を発表するものの、4~6月期の来期についてはコロナウイルスの不確実性を考慮し、提供しませんでした。
Apple(アップル)のQ2’2020決算データ
では、以下でカンタンに財務の数字を拾っていきます。
業績
売上:今期の決算は$58.3B(前期比+0.5%)。
営業利益:今期の決算は$12.8B(前期比-4.2%)。
純利益:今期の決算は$11.2B(前期比-3%)。
売上が上昇しているにもかかわらず、営業利益と純利益が下落してますね。
中身がどうなってるのか少しP/Lを覗いてみます!
Total net salesのところは今期$58,313Mで前期$58,015Mなので+0.5%です。
売上が増えたにもかかわらず利益が減ったので、費用が上がったことが推察できます。
なので、費用項目のCost of salesやOperating expensesをチェックすると、Operating expenseのところが前期よりも増えていることがわかります。
今期は$9,517Mですが、前期は$8,406Mとなっているので+13%増加=前期よりもコストが増加してるってことですね。
Operating expenseの内訳見る限りは研究開発費と販管費が増えたってことなので、今回の利益が下がったことはマイナスに思うようなことではなく、もっともっと企業を成長させていくために積極的に投資していっているのでは?ということがわかります。
セグメント別売上高
カテゴリー別の売上高は、上記の通りiPhone(-7%)、Mac(-3%)、iPad(-10%)と減少。
一方で、AirPods ProやApple Watchなどのウェアラブル・ホームアクセサリー(+23%)が躍進しました。
またAppleが力を入れているサービス部門も(+17%)コロナウイルスの影響による巣篭もり需要で過去最高の成績を叩き出してきましたね。
ちなみにこのサービスというものにはデジタルコンテンツストア、ストリーミングサービス、AppleCare、ライセンスなどのことです。
地域別売上高
地域別売上高は、アメリカ・中国・日本がマイナスとなりましたが、ヨーロッパと日本&中国以外のアジア地域ではプラスになっています。
企業の健全性
流動比率:1.49倍
負債比率:0.26倍
気持ち良いくらい全く問題なしですね。(笑)
CF(キャッシュフロー)
営業CF:$43,827
投資CF:-$4,655M
フリーCF:$39,172M
厳しいご時世ですが、アップルさんはこの四半期で約4兆円を生み出してます。
EPS、ROE&ROA
EPS:$2.55
ROE:64.49%
ROA:17.31%
強いですね。。
配当
配当:$0.82(前期比+6.5%)
まとめ
以上、コロナウイルスに対してどこ吹く風状態のAppleさんでした。
パッとみると営業利益や純利益が下がっているのでネガティブに捉えがちですが、数字をきちんと拾うと見えなかった部分が見えるようになって面白いですよね٩(๑❛ᴗ❛๑)۶
本日もお読みいただきありがとうございます。